月食の月はなぜ赤い?

少し前に映画をみた「空の青さを知る人よ」という作品で面白く、今回のタイトルはそちらと迷ったが、記憶に近いものの方が良いと思い、月食にした。

月食とは、地球の影に入る現象である。影に入るが、真っ黒になるのではなく赤かった。

地球で、他に赤い現象は夕日がある。タイトルを迷ったのは、空の色が月食の色と関係があるからである。

まず、月自体は光っていない。太陽の光が反射することによって光って見える。太陽はお絵描きでは赤や黄色だが、それは紙が白いからしゃあなしで色をつけているだけで、太陽は白い。

この白色光とは、すべての色の光を重ねた時にできる。光の三原色を混ぜると白になる実験を小学校でしたかもしれない。ちなみに色の三原色を混ぜると黒になる。

光の色はなにで決まっているかというと、光は電磁波であり、波の性質をもつので、それぞれ波長をもつが、この波長の長さによって見える色が変わる。赤が可視光のなかでは1番波長が長く、紫が最も短い。

太陽からは白色の光が飛んできて、地球の大気とぶつかる。波長の短い光ほど粒子に散乱されやすい性質を持っており、紫や青などがよく散乱される。昼間が青空なのはこのせいで、夕方が赤いのは太陽の光が大気の中を長い距離進み、短い波長成分は散乱されまくり、赤やオレンジ色が残ることで赤くなる。

そして、月食とは地球を挟んで裏側に太陽があるので大気をしっかり通過した光が月に反射して光るために赤くなるのだ。